8月27日(土)第10回拡大U6プロジェクトがオンラインでありました。
全国友の会員726名参加。
午後から自由学園理事長の村山順吉先生のお話。
自由学園に来る目の前の子どもだけでなく、目の前に見えない子供たちへの思いが土台。
聖書に記されている「イエスのこども観」の確認。マルコ10章13~16
【だれでも幼な子のように神の国を受け入れるものでなければ、そこに入ることは決してできない。】
ギリシャ・ローマ時代子どもは不用なもの。ユダヤ社会では神との関りと立法の関心以外では子どもの価値は認めない。しかし、イエスは子どもそのものの現実を注視。
「子ども観と方向性」
その子にしかない伸びようとする力(タラント)と可能性は、大人の目には見えにくく、かつ大人の想像をはるかに超えている。おとなにとって都合の良い子を育てるのではなく、こどもの存在を受け止め(自尊感情・感性を育てる)子どもの心に寄り添うことで子ども自身が安心して成長できる(主体的に生きる「生活」)環境と状況を整え見守ることを大切にする。自己肯定感を高める。
「今の子供を取り巻く日本社会の状況」
コロナ禍・世界全体の不安定さ・15歳未満は1465万人・11.7%。
余裕のない大人社会のしわ寄せは子どもと子育て保護者へ。教育プログラムも社会に活躍できる人材を作り出すように調整されている。
子どもの立場・子育ての保護者に目を向けている人が少ない。
生活 あそび=生きること
今の家庭でできない部分(例:安全を保障したうえで禁止しない)
やってみたい→やってみよう→できた
こどもに潜む力、言葉にならない思い(感性)を育てる:自己肯定感
キリスト教を土台にしたこども観、人間観
何かができるできないにもかかわらず受け止める(愛される存在)
その日その時子どもたちが求めていることは?それを探すと大人もワクワクする。
家庭で子どもは解放されているか?きちんとしている家、子どもが我慢しているかも。
ピアノのレッスンで椅子に座れない子の例
恐竜が好きなので、恐竜ってどんな音かな?とピアノを弾いたり太鼓をたたいたら、いつの間にか座ってピアノを弾いている。
保護者・保育者は子どもの見えていない部分、生きようとする力、を見てほしい。
自己肯定感というのは、できる自分だけではなく、できない自分も受け入れるということ。自分のありのまま(マイナス部分)を受け入れる。